弔電とは
弔電とは、葬儀に際し亡くなった方の死を悼んで、お悔やみの気持ちを遺族に伝えるために送る電報のことです。
由来
電話機がまだ普及されていなかったことに使われていたのが電報です。
1869年に日本に電通サービスが入ってきました。それまでは、時間がかかる手紙によって遠方に連絡をしていましたが、電報が普及したことで簡単な文章でしたらすぐに遠いところに送ることができるようになりました。
急いで知らせる必要のある葬儀関係において、特に重要な意味を持つこととなりました。
現在では電話やSNSの普及によって、日常生活ではあまり電報を見る機会もなくなりましたが、葬儀の場においては残っています。
葬式・告別式の場では今でも弔電が読み上げられ、弔意を示すための手段として採用されています。
弔電も進化しており、カタカナだけでなく漢字を使えるようになり、弔電用の電報台紙やプリザーブドフラワーの弔電、線香をセットにしたものも売られています。
また各葬儀社でも、自社での弔電サービスを行っている所もございます。
ドリーマーもホームページから弔電手配が出来ますのでぜひご利用ください。
弔電を送る日
基本的には訃報を受け取ってすぐに手配をし、通夜に間に合うように送ります。
遅くとも告別式の始まる前までには届くように手配をしましょう。
弔電には取り急ぎ弔意を表すという意味がありますので、お葬儀後は電報以外の方法がおすすめです。
弔電の宛先
告別式が行われる式場へ、喪主宛に送ります。喪主の名前が分からない場合は、『故〇〇様 ご遺族様』と故人様のフルネームを用いるようにします。
文末に差出人の名前を入れますが、自分と故人様の関係がご遺族にも「〇〇高校同級生」「〇〇会社同期」などと付け加えると分かりやすいでしょう。
敬称一覧表 |
父 |
ご尊父様・お父様・父上様 |
母 |
ご母堂様・お母様・母上様 |
祖父 |
ご祖父様 |
祖母 |
ご祖母様 |
夫 |
ご主人様・ご夫君様 |
妻 |
奥様・奥方様・ご令室様・ご令閨様 |
息子 |
ご子息様・ご令息様 |
娘 |
ご息女様・ご令嬢様 |
使用しない方がよい忌み言葉
文例から選べば基本的に失敗はありませんが、オリジナル文章を作る場合は忌み言葉が入らないように注意しましょう。
「たびたび」「ますます」「重ね重ね」「再び」「なお」「くれぐれも」「いよいよ」などは忌み言葉と呼ばれ、不幸が繰り返し起こることを連想させるという考えから、避けた方がよいとされています。
「死亡」「死んだ」「生きていたころ」「生存中」などの直接的な言葉もふさわしくありません。もし使う場合は、「ご逝去」「ご生前」「お元気なころ」などの言葉に置き換えましょう。
また、宗教・宗派によって死生観など異なるため、故人様がキリスト教、神式の場合は、仏教から生まれた用語は用いらない方がいいと考えられています。
「お悔やみ」「ご冥福」「仏様」「往生」「供養」「成仏」など
→宗教と宗派の違い
あくまでも弔電は突然の訃報に対してお悔やみの気持ちを形式的に表したにすぎません。故人様との関係性によっては後日改めて弔問する必要もありますので、配慮ある行動を心がけましょう。